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本気になんかならない

第7章 好き?

「やっぱこれ、ドッキリなのか?」と後ろに尋ねる。

「何が?」

「俺に彼女なんておかしいだろ?怒らないから、こそっと教えて?」

すると男は、一瞬目を見開いて吹きだす。

「…宮石って、天然系?お前をドッキリにかけるほど、俺たちは暇じゃない」

一筋縄じゃ口を割らないか。

「ジュース10日分で教えて?少ない?」

言うと、さらに笑われた。

「お前、ドッキリなんてまた口にしたら、つぎはビンタどころか金的されるぞ?お前、女子人気高いんだよ。俺ほどじゃないにしてもな!」

俺が人気高い?お世辞にしてもそれは、言い過ぎだろ。俺に喋りかけてくる女子なんて、ほぼいないんだから。
ということで、しばらく様子を見ることにした。

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