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本気になんかならない

第7章 好き?

それから間もなくわかったこと。
あのコは陸上部で、グラウンドをよく走る、そして跳ぶ。
解放された弓道場から、その姿はよく見えた。

ときどき、目があって、手を振られて、振りかえす。
待ちあわせして夕方帰る。

学校の体操服の左胸には名前が刺繍してあって、あのコのは"正木"となっていた。
そっか、正木メグミなんだ。

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