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本気になんかならない

第7章 好き?

幕が閉じ、寄ったカフェで正木さんが言う。

「シラノ※、良かったぁ!やっぱり人間は中身だよね!」

「うーん。俺的にはシラノも男前なんだけど」

「宮石君が一番男前だよ!学年でイチニを争う王子様だよ!私、友だちにうらやましがられたもん!」

「俺が王子?」

「そう!孤独王子!」

まんまだけど、………ほめてない。


※シラノ・ド・ベルジュラック:鼻に特徴のある剣豪詩人シラノとロクサーヌの愛情を描いた戯曲。

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