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本気になんかならない

第9章 ハニレ

帰りのバスは、あのふたりを中心としたカラオケ大会だった。
誰かが歌う。

「いちばんに君の 存在があーって、言うために勇気 出してたスクールデイズ」

「それ、1番と2番の歌詞がごっちゃになってるよ!失格~!」

「はっきり言えない気持ちを表現したんだ。
この繊細な男心はお前にはわかんねぇだろうなぁ」

「あんたこそ女心なんて、理解しようとも思ってないでしょう?」

あー、またあいつと副部長か。
いい加減、くっつきゃいいのに。

ケンケンと騒がしいなか、マイクがまわってきても困るので、俺は目を閉じ。
そして、眠りおちた。

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