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本気になんかならない

第23章 メグと彼氏と

年上?ってことは、まさか?と思いつつ、
「いないよ」と返事。
すると、すぐに相手は突入してきた。

「ウソ。バーでキスしてたでしょ。
それもメグの誕生日に。
私、宮石王子のこと、見損なっちゃった」

北里を知ってるのか。。

「あれは、あの場限定」

刺すような視線を向けられた俺は、なぜか冷静に答えた。
あのバーにいたってことは、流れも知ってるんだろ?
あの場合、ああするしかない。
挨拶みたいなものだ。

あの場での切りぬけかたとしては、
俺のできる最善だったと思う。

「へえ?じゃあ、誰とでもできるんだ?」

そんなことを言われて、俺は何も言えなくなった。
キスしてきたのが北里じゃなかったら、俺はどうしたかなんて…
そんなあり得ないこと、どう答えればいいんだ?

「ほら、答えられない。あの女とどういう関係?」

問いつめられてさらにへこむ。

どういう関係?って、
現在の俺と北里の関係なんて。。

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