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「…オトコがいるならしかたないな。
メグはお前にやるよ」

しばらく俺を睨んでいた先パイが、悔しまぎれのセリフを残したあと。
その場、メグと俺は目を見あわせて
表情をゆるませた。

「ごめんね。モノみたい扱いして」

「ううん、助かった。ありがとう」

「それと、、ごめん。
彼氏のふりして、ごめんな」

「和波君。。」

そして、後方から「メグー！」と呼ぶ声が聞こえた。

あれはたぶんに、俺に噛みついてきた、メグ思いのクラスメイトだろう。
その人物を引きつれたグループが見えてきて、メグに別れの手を振る。

「あのカバン、もし気に入ってくれてるんなら使って？
そして、合格おめでとう」

「和波君」

メグが何か言いたげなことはわかったけど、
俺は別の道に足を向けた。