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本気になんかならない

第24章 唯一無二

今年の桜は、卒業式には間にあわず
だけど、入学式には早すぎた。

積もった花びらの道を歩く3月下旬。

今日の午後は弓道部のみんなで卒業祝い。
集合場所についた俺は、小浜さんと出くわす。

「こんにちは、宮石君。
まだ、みんな来てないの。
混んでくるから先に入っちゃおう?」

ということで、ゲートをくぐって
すぐ近くの案内表示看板を見あげた。

きょうだいみんなでここに来たのは2年前だったかな。
そのあいだにリニューアルしたようで、豪華になっている園内を見わたす。

あの観覧車の手前にペンギンのメグがいたんだな…。

今日は、、さすがに入ってないだろう。
つぎのメグの勤務先は医療関係だろうから。
と、ゲート横に設置されている救護室マークを見て

メグがナース…、うわっ、それって
看護師と患者としては出会いたくないかもっ。
手足に包帯巻くとか、腕に注射くらいならいいけど、あれとかあれとか、さ。。って思った。

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