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本気になんかならない

第27章 熱

思いだす祖父母の言葉、冷えた瞳。
"お前はうちの子どもじゃない"

そう言われて、悲しかった。
それと同時に怒りがわいて、見返してやるって思ったんだ。

なのに、どんなに優秀なコになったって、その評価は変わらなかった。

"いつまであのコを置いておくの?
さっさと施設に預ければいいのに"

そんなセリフに、心の糸がブチっと切れたんだ。
頑張っても認めてもらえないのならば、
それなら俺は厄介者を演じてやろう。

祖父母だけでなく、両親もあきれるくらいのダメな人間になれば、俺は宮石家を追いだされて自由になれると考えた。

だけど白峯は、不登校の俺を報告しなかった。
かわりに家庭教師をつけて

そして俺は彼女に出会ったんだ。

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