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本気になんかならない

第27章 熱

その夜、だるさの完全に抜けた俺は
サッと汗を流して、湯船につかっていた。

あの切羽詰まったような
やるせなさは、はしかのせいだったのかな?

どっちにしろ、はっきりと
自分にわからせてやらなきゃ。

北里にすがられて別れた俺だから
いつまでも夢をみてしまうんだ。

彼女のうちの数パーセントは俺を好きって
そんなこと、まだ思ってるんだ。

ひとすじの希望にすがりついて
確かめることもせず。

こんな俺、自分でも好きじゃない。

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