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本気になんかならない

第28章 green flowers

やがて部長もやって来てグラタンが振るまわれる。

服を取りもどして、スマホを渡した俺は
店の前にライティングボードを設置しようとするピアノ男に、こそっと頼んだ。

「いいよ。
ただし、紀ちゃんの許可をとってからね。
和君が泣かせたことは俺、知ってるんだから」

肝心なところでマトモな反応を示す彼に、よろしくと頼んで店を離れようとして

「じゃあ、和君は週4で。
明日の夜は、歓迎会するから空けとけよ?」

「週4?」

認めてないのに、週3から増えてるし。

「俺が紀ちゃんとつないであげるんだよね?」

ん?と勝ちほこった表情をされて
もっちーを待てばよかったか?なんて思ったけど

「…お願いします」

早く北里に会いたくて
言われるままにうなずいて。
俺、帰宅。

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