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本気になんかならない

第32章 クリスマス会

俺が停止していたのは数秒なのか数分なのか
とにかく我に返ったのは、
ざわバタきゃー!と
子どもたちがはしゃぐ声が聞こえてきたから。

クリスマス会が解散したようで、
こども園の子どもたちが
父兄と手をつないで帰っていく。

だから、見送るために俺も部屋から出た。

別れの挨拶に、俺も手を振っていると

「わぁぁーんっ!」
と、泣き声が聞こえてきて

後方を見ると、
サナちゃんと男のコが泣いていて、北里もそのはたで困ったように首をかしげていた。

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