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本気になんかならない

第33章 告白

その展開に、俺は言葉をすり替える。

「"向こう"って何?"お祝い"って…?」

クリスマスのお祝いのこと?

たしかに生誕のお祝いなんだけど。
この場合、プレゼント、または、贈り物って言葉のほうがしっくりくる。

それに、向こうって、
…どこだ?

尋ねる俺に、北里も目を丸くする。

「え?和君、知ってるんじゃなかったの?」

「知ってるって、何を?」

しばらく沈黙した北里は、聞こえるか聞こえないかくらいの声で話しだした。

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