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本気になんかならない

第33章 告白

夕刻が迫り、彼女を送る。
ウワサになったら困るからと、こども園の近くまで。

「和君、主婦のみなさんに人気だから、
彼女ができたってバレるとガッカリさせちゃうでしょ?」

「えー?主婦のみなさんはご主人持ちだろ?
俺なんか、気にしてなさってないって」

「ひそかに気にしちゃうものなのよ。
となりの施設に神出鬼没のハンサム君がいるって、私も前から聞いてたもの。
まさか、和君とは、、納得だけどね」

「ええ?それ、俺じゃないんじゃない?」

「サンタクロースがすごく似あっててよかったって、あの日の夜は、こども園ラインで盛りあがってたのよ?」

「あの白もじゃのヒゲづらが?」

お腹にタオルをありったけつめて、
"ヨーホー"なんて言ってるサンタが似あう俺って、、。

「褒められてるのよ?」

そうだろうか…?

「……じゃあ、北里の感想は?」

「和君はカッコよくなくてもカッコいいよ」

やっぱり褒められているのか微妙だったけど、彼女が楽しそうに笑ってるから、まあいいんだ。

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