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本気になんかならない

第34章 & # 9 8 2 5 ;

もしも北里がやって来るのが見えたら
かけなおすと伝えて、NOの返事なんか待たずに通話を切ってしまおう。

そう思って周辺を見渡すんだけど、
俺からそんな余裕を吸いとるような発言が、スマホから聞こえてきた。

「寝ぼけてるのか?
いや、寝ぼけてるんだな。
でなければ、寝ぼけてないはずがない」

「はい?」

本日は仕事だと言っただけで、なぜこうなる?

和史さんとのやり取りではしょっちゅうあることだけど、今回も俺の脳内は謎につつまれた。

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