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本気になんかならない

第39章 幸せ所有格

対等に喋るのが嫌になった私。
校長にしたように、急須のお茶をかけてやろうかしら?
だけど、そんなことしたら、カーペットもシミになって義姉が悲しむし。

と、迷っていると、キッチンのドアが開いて、大股で入ってきた兄が小川さんの正面に立った。

「おいコラ。俺ん家に夜、アポもなくやって来て、わめくなっ!子どもらが寝とるんじゃ!
たかだか社長ふぜいが、すべてを掌握してるみたいな言いかたするんじゃねぇっ!二度と来んなっっ、勘違い野郎!」

見おろされた小川さんは、しばし兄を睨んだけど。
そのあと、いつもの穏やかな顔に戻った。

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