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本気になんかならない

第41章 妹

テーブルにお茶を並べ、窓際にいた彼に促す。

「それにしても、びっくりしました。
こんな広いお屋敷にお住まいでしたか」

「いえ、僕が建てたわけではありませんから」

そう言うと彼は微笑んで、
それから神妙な顔つきになった。

「実は私、宮石さんに謝らなければならないことがあるんです」

そう断って始まった。
彼の話に俺は…まあ、ご想像のとおり、呆気にとられた。

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