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本気になんかならない

第44章 オーダー

「おいしい…」

笑顔にほぐされて、俺の底から浮かびあがってきた言葉。

「決めた。。深紅の月」

「え?和君が勝手に決めていいの?
…てか、深紅の月ってそのまま?」

そのままというか、俺が彼女に伝えたいのは、月がどうのこうのではなくて。

『Fly Me to the Moon』の歌詞、"私を月まで連れていって"が告白の言葉としたら、"深紅の月"っていうのはさ…。

いいかえるなら、
この赤色のように濃く深く、情熱的にあなたを想う…。

なんて思ったけど。
、、これはさすがに、口には出しづらい。

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