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短編集?

第3章 精子ドナー

体位を変えて、座位に移す

座ったまま、彼女を抱きしめて

「射精していい?」

それに彼女は無言で首肯した

僕は射精するときに激しくはしない

ずり、ずりと小さな刺激を亀頭に与えるように彼女を動かす

身体の大きさの割に軽い彼女をベッドのわきで抱えて

太ももで上下させる

ふっ、っ、、、

耳元で彼女の喘ぎ声が聞こえる

声を押し殺した、甘い喘ぎ

射精感がこみあげてくる

ブルブル、と小さく、彼女の腸壁の向こうでバイブが鳴った

僕の中に入っているビーコンが

射精を検知して彼女に知らせる

静かに、僕は彼女の中に射精した

彼女がぎゅっと僕を抱きしめてきて

僕の顔が乳房に埋もれる

ずり、ずりと今度は彼女が動いて

研修でやった受精運動をしていた

それに合わせて僕も前立腺を締める

膣内で行う

お掃除フェラのようなもの、と説明されていた

『射精を確認しました

ドナーは12番、被提供者は13番の部屋に入ってください』

天井からまたアナウンスがあった

乳房から顔を外して彼女を見ると

頬が上気して、少し艶めかしい

「じゃあ、ここで」

そう言って僕はそそくさと部屋を出る

ドナーのほうが部屋を先に出るのが約束

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