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まだ見ぬ世界へ

第6章 俺の名は

【?side】


?「ぅ…ん」

久しぶりに眩しさで目が覚める。

?「…っ、いってぇぇ……」

慣れない日差しにゆっくりと意識を浮上させたかったが、ズキンと響く頭の痛みに一気に目が覚めた。

こめかみ部分を指でグリグリしてみたって、当たり前だがその痛みは治まることは無い。


飲み過ぎの二日酔い。


あんな飲み方したら次の日の体調に響くって事はわかってたけど、テンションが上がっちゃったんだから仕方ない。

それに仕事は夕方からだから支障はないって思ったしね。


でもとりあえずは……シャワーをしたい。


自分の家ならさっさと行動するんだけど、許可を得てからじゃないと動けない。

一体、どこに……

?「う…っ!」

辺りを見渡そうと首を横に動かした瞬間、すぐに後頭部が目に飛び込んできて叫びそうになった。


…ん?


最初はまさか同じベッドに寝ているなんて思ってなくて驚いたけど、次に浮かんできたのはその姿の違和感。


肌は確かに白い。


けど……筋肉質だった気がするんだよね。


何か、プニッとしてない?


ツンツンと起きない程度に肩を触ってみたら柔らかい。


……ん?


そのブランケットから見える剥き出しの肩にまた違和感。


確かにここ最近は暑い日が続いてる。


けど絶対に服を着ないで寝る人じゃない。


えっ?

ちょっと待って?


ブランケットがかかる俺の身体に目線を下げると、剥き出しの肩が見える。

いや、それ以前に服を着ている感覚がない。


ちょっと、待って!

ヤバい、ヤバい!


叫びそうなる口をブランケットで隠して抑える。


このシチュエーションって……だよね?

ってか俺、何にも覚えてないじゃん!


もう、何テンション上がって飲んでんだよ!

バカ、バカ、バカ、バカ!


俺、なんか変なところとか……無かったのかな?

男だけど……ちゃんとできたのかな?


ふと、ブランケットを上げて中を覗いて自分の身体を確認した。


?「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

俺?の身体は変なところしかなかった。

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