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胡蝶の夢

第9章 風景【雪】







冷たい風の吹くなか
立ちつくしてた。



上着を羽織るのも忘れて。



私は暗雲が立ちこめる空を見上げる。



期待する心とは裏腹に



少しずつ
冷たい水滴が降ってきて



少しずつ
濡れはじめるアスファルトを眺めて



私は 諦める。



さぁ お家へ帰ろう
温かい お家へ。



今日も見ることは叶わなかった。



あの
白くて 柔らかい
綺麗な結晶を。






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