テキストサイズ

ソレは、そっと降り積もる・・・。

第11章  初恋の暴走

  


「(本当に、我ながら浅ましいな・・・)」


 ドクドクと吐き出し終わると改めて思う。ここまでに何度も吐き出したというのに・・・再び変わらぬ量が出るとは・・・・・・。
 自分がこんなにも貪欲になれると知った。ゆっくりと牡を引き抜いて彼女を見つめる。


「洗ってやるつもりだったのに、悪かった。今度こそ、風呂に入れてやる。」


 今度こそグッタリとしている彼女を抱き上げてバスタブに移りそっと身体をお湯に漬ける。


「ああ、なんか今日も一緒に飯を食えないな・・・」


 彼女を風呂に入れながら結局無理をさせたので今日も寝落ち必至だろう。国に連れて来てからと言うものなにかと忙しく2人になると食い気より色気にいいや、〝色事〟に走ってしまいまともな〝フィアンセ〟の生活をしていないことに今さらながらに気が付いてしまった。



 心を焦がすほどのモノ。


  

ストーリーメニュー

TOPTOPへ