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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第14章  障害物狂想曲━ クレッシェンド ━

  


 これから起こることを見せたくない。


「せっかくの観客だ。見せてやろう・・・・・・」


「マリー。お願いよ、目を閉じて。」


「んっ、ンン~~ッ!!
(珱月さまっ、珱月さまっ!!)」


 メイドが悲鳴を上げている。それだけで十分だ。思ってくれる人がいる。


「ほら、自分で出して。」


「っ、はい・・・・・・」


 男の前で膝を付いて震える手で男のズボンのファスナーを下ろして牡を解放した。牡は、すでに張り詰めている。


「っ、(熱い・・・)」


「ちゃんと、握って。旦那さまにシテるみたいにやってみて。」


「えっ、あ、えっと・・・・・・」


「ん?もしかして、シタことないのか?」


「す、すみません・・・っ」


 謝るのは、違う気がしたのだけれど男の機嫌を損ねたくなくてつい口をついていた。


「そうか・・・」


  

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