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　どれくらい泣いていただろうか。彼は、なにも言わずただ抱き締めて背中を頭を幼子をあやすように宥めるように大きな手で撫でてくれていた。
　それが凄く心地がよくて安心出来た。


「すみません。もう･･･大丈夫です。」


　ひとしきり泣くと頭が心が急に冷静さを取り戻して恥ずかしくなってきた。


「あのっ、ジュリアス･･･さんっ。もう、大丈夫･･････ッ゛？！！」


　恥ずかしいから放して欲しいし離れたいので声を掛けると首筋にキスを落とされた。


「あ、あのっ･･････」


「どこを、触られたんだ？」


「え･･････ッ」


　彼の声のトーンがイヤに低い。ドキッと胸が鳴った。


「いったい、〝どこを〟触らせたんだ？」


「あ、あのッ。･･･〝触らせた〟って･･････」


　言い方にトゲがある。触られたのは、事実だが。