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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第2章  一般人からセレブへ

  


「恙《ツツガ》なく、お過ごしでしたか?」


「ああ、元気にしていた。お前が居なくてつまらなかったが・・・お帰りジュリアス。」


「はい、王さま。」


 幼さの残る王に笑顔を向ける。


「報告は、きちんと受けていたぞ。休んでおればよいのに・・・」


「実は、王さまに1番にご報告を申し上げたいことがありまして。。。」


「ん?改まってどうした?まぁ、座れ。
 ジュリアスにも茶を頼む。」


「畏まりました。」


 執事は、静かに席を外した。それを確認してから向かいの椅子に腰を下ろす。


「実は、この度結婚する運びとなりましたのでご報告申し上げます。」


「な、・・・なんだって?」


「妻を、迎えます。」


「ジュリアスが、結婚・・・?」


「はい。縁がありまして、異国の女性ですが・・・とても可愛らしい方ですよ。」


  

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