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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第25章   想い合うと云うこと

  


「ありがとう、ございます。」


 各重臣たちへの話しは、ついた。


「ミエリア殿。話しは、つきました。」


「そうですか・・・」


「心配する必要は、ない。結局は、王は我らを選ばざるおえないのだ。」


「判りました。お義父さまに全てお任せ致します。
(上手く・・・いったわね。)」


 珱月の元を去ってからすぐにジュリアスの父で政権に力のある公爵殿を訪ねた。騙し討ちしたことは、全てひた隠しにして泣き付いたのだ。
 〝あなたの息子は、関係を持ったのに未だに婚約者と認めない。それは、どう言うことか。このまま談判に行っても構わない!〟・・・と脅しを掛けたのだ。

 彼は、まだ知らないのかもしれない。〝王は、重臣が造るのだ〟・・・と言うことを。


「それでは、私は失礼致します。」


「ああ、気を付けて。また、連絡をする。」


  

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