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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第25章   想い合うと云うこと

  


「ッ゛?!!」


 ベッドサイドのテーブルに見慣れないビデオカメラが置いてあった。中身を、見るべきでは・・・なかった。自分の愚行が全て収まっている。
 彼女がソレを見たのかと思うと・・・・・・

 しかし画面の中の自分を唯一褒めることが出来たのなら・・・〝彼女として〟コトを致していたことだ。

 肉体《アイテ》が誰でも。珱月《カノジョ》を抱いていた。そんな自分を褒めてやりたい。彼女は、どこまで見せられたのか。


「珱月・・・・・・すまない。君を、〝傷つけたくない〟のに。」


 いままで他人が傷付くのも傷付けられるのも全てが〝自己責任〟というスタンスを取ってきた。それは、自分に自分以外に〝大切〟がなかったからとも言えた。彼女を手に入れて色々な感情に襲われる。
 1番は、〝他人に熱くなれる〟こと。心底驚いている。


  

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