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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第26章   ヒナギクの禁忌

  


「〝お義兄さま〟・・・・・・」


「エミリア・・・っ」


「(ふふ、汗までかいて・・・・・・)」


 兄が自分を求めて昂ぶっているのを見上げるのは、もう何度目か。両親が居ると言うのに求めることも求められることも止められない。


「気持ちいい・・・」


「エミリアッ、お前は・・・っ俺の・・・・・・」


「ええ、お義兄さま・・・あなたのモノにして。」


 ただの褥での戯れの一言。それでいい。それだけの関係で。
 縛るのも縛られるのもスパイス。


「あっ、ぁああっ!!」


 パチュッ バチュッ 兄の律動が激しさを増していく。


「エミリアッ、いい・・・よなっ?」


「ええ、・・・どうぞお義兄さまっ。」


 兄に腕を回して蜜を受け入れる合図を返す。


「エミリアッ、エミリアッ。イクッ!!」


  

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