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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第30章   クチナシの薫り

  


 お互いの秘部に這わせる舌が織り成す音が理性的な頭を溶かしていく。


「さぁ、もういいぞ。」


「んぁあっ・・・」


 身体をベッドに横たえられてようやく息苦しさから解放された。しかしなんだか〝物足りない〟感覚に襲われていた。


「大丈夫だ。」


「え・・・・・・??」


「そんなに〝物欲しそうな顔〟をしなくてもちゃんと奥にくれてやる。」


「ッ゛?!!!」


 見上げた彼にハッキリと宣言されてハッとした。そしてとても恥ずかしくなって顔を背けた。


「どうした、〝恥ずかしい〟のか?」


 答えなど判っているだろうに訊いてくるのが憎らしい。


「大丈夫だ、俺しかこんな君を見ていないから。」


 ヌチュ・・・・・・


「っ・・・・・・
(挿入、って・・・)」


 脚を押し開かれて彼が身体を深く割り込ませて来る。


  

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