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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第30章   クチナシの薫り

  


 グチュッ パアァンッ ようやく蜜を吐き出し終わったと思ったら再び抜かずに律動が始まってしまった。


「あん・・・あッ」


 チュブッ 自分の蜜と吐き出された蜜が卑猥な音を助長しているのが判る。しかしそんなことにさえ興奮を覚える。


「あ゙ぁッ。━━━━ッッ」


「っく・・・・・・出すぞッ、零すなよっ。」


 ドップゥ ドプンッ 奥に2度目とは、思えないほどの蜜を注がれて意識は、パッタリと途絶えた。


 》 》


 〝間違い〟が〝偽装〟になり〝本気〟になった。彼は、思ったほど冷たくもなくだからと言って〝易しい〟訳でもないのだが・・・どうしても惹かれてしまった。
 この感情は、理屈じゃない。なにも知らなかった日々が嘘のようだ。

 異国の公爵と言う地位を受け継ぐ彼と結婚するなんて・・・。いまでも時々夢を見ている気がしてならない。


  

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