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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第31章   ホオズキをはむ時

  


 空港に到着するとすでに到着しているハズの珱月の両親は、居なかった。
 先発を任せたジェイドが待っているだけであった。


「私が来たときには、珱月さまのご両親はすでにいらっしゃいませんでした。防犯カメラの映像を確認できますので行きましょう。」


「判った。」


 部下に続いて空港の警備室に向かった。


「見せて貰う。」


「どうぞ。」


 国王の親衛隊が来ればほとんどが許可が取れる。すぐに椅子に座り映像を見る。

 国唯一の空港は、何便もの飛行機を離発着させているので映像を確認するのは骨の折れる作業と言えた。しかし国王と自分に直属の部下しか知らない情報をいったい誰が知り得たと言うのだろうか・・・。
 だいたいの目星は、ついては・・・いる。


「俺は、こっちを見るから反対の出口の方をジェイド頼む。」


  

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