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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第33章  両親よりも・・・

  


「は?」


「抱いて、下さい・・・」


「珱月。お誘いは、大歓迎だがな・・・。〝居間《ココ》で〟ってのは、さずがに・・・・・・」


「珱月さま。その前に湯浴みをなさませ。」


「そ、そうだ。先に風呂だ。いつも気にしてるだろう?
(ナイスだぞ、ロイ。)」


「嫌です。ここで今すぐ。」


「ど、どうした?落ち着け。
(おいおい、こりゃいったいなんの拷問だ?)」


「珱月さまっ、ご両親が居《オ》られますからね。お部屋で致しましょう。」


「ジュリアスさん・・・」


「はいはい。」


「どうしてですか?私は、あなたを選びました。ダメですか?」


「あっ、えーっと・・・ダメじゃない。ダメじゃないけど・・・・・・」


「(頑張って下さい、ジュリアスさまっ!!ここは、大人な大事な局面ですよ!!)」


  

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