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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第34章   肉欲の誓い

  


「・・・・・・・・・、き。」


「んー・・・」


「・・・・・・すき。私も、好きです。」


「ああ、珱月。愛してる。」


 どんなに陳腐に思えてかつて馬鹿にしてきた愛の囁きも彼女にするときだけは、特別で味があって堪らなく。そう堪らなく甘い・・・。
 この快楽に・・・・・・溺れる。


 》 》


「夜分遅くに申し訳ありません。親衛隊副隊長・ジェイドです。ミエリアさまにお越し頂きたく。」


「いったい、なんの用件なの。夜分に女性を訪ねてくるなんて。」


「ミエリアさま。もう、お判りのハズです。色々とした行いは、自分に返って来るモノですよ。」


「〝色々〟?ソレは、捕まるほどのことなの?」


「ミエリアさま。」


「貴族なら誰しもがしていることよ。違うと、言える?」


「王さまは、そのようなことを許されません。」


  

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