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若様の性長日記!・2

第2章 梨奈の悩み

「ここ…ですか?」

「ええ、梨奈ちゃんのご希望よ」

梢さんの運転する車で連れて来られたのは、雑誌にも紹介されるほど有名なラブホテルだった。

「ここはカバンは必要ないぐらい、準備が整っているから」

カバンと聞いて、クラッと目眩がした。

前回、紗雪との時にはじめて見たカバンの中身は、セックス用具で埋め尽くされていた。

思い出すだけでも血の気が引く。

「このラブホテル、確か深夜番組でも紹介されていましたね」

「嬉しいわね♪ ここはウチの会社のラブホテルなのよ」

再びくらぁ~り…。

「電話一本、あるいはメールで何でも揃えてくれるから。特に若様のご希望なら、一瞬で何でも用意してくれるわよ」

梢さんはホクホク顔で言うが、オレはノーマルだ。

「あっ、そうですか」

「まっ、今回は梨奈ちゃんが相手だし、話中心にお願いね」

不意に真剣な顔になり、梢さんは声を潜めた。

「分かっていますよ。それとなく、相談に乗ってみます」

カウンセラーから、ある程度の講習は受けた。

自分では手に負えないと思ったら、カウンセラーに回すという話だし、今回は気が楽だ。

車は地下駐車場に入り、そこで梢さんとはお別れ。

「今回は終わったら連絡してちょうだい」

「分かっていますよ。それじゃあ」

「ええ、頑張ってね」

今回はお泊り無し、時間も制限されている。

逆にそれがありがたい。

時間がせまれば、イヤでも終わらせられる。

…何も女の子との絡みがイヤなワケじゃない。

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