
君を乗せた空
第2章 SIDE‐MITSURU
「佐々木先生、一杯どうですか。」
あまり話しかけてこない僕からの誘いに、一瞬佐々木は面食らっていた。
「ほら、同い年だし、一度じっくりお話してみたくて。」
「はは…飯島先生からのお誘いとあっちゃ、断れませんね。」
小樽のワインが呑めるバーを気に入っていた僕は、その薄暗い店に、佐々木を連れて行った。
「北一硝子って会社があってね、そこで売ってるこのワインが、僕は凄く好きなんですよ。」
「…飯島先生は、小樽出身で?」
佐々木はすっかり僕に心を開いたらしく、白ワインの一杯程度で、既に機嫌を良さそうにしている。
「ええ、実家は小樽でちょっとした商売をしています。
僕はこっちの大学に通いたくて、上京しちゃったんですよ。」
あまり話しかけてこない僕からの誘いに、一瞬佐々木は面食らっていた。
「ほら、同い年だし、一度じっくりお話してみたくて。」
「はは…飯島先生からのお誘いとあっちゃ、断れませんね。」
小樽のワインが呑めるバーを気に入っていた僕は、その薄暗い店に、佐々木を連れて行った。
「北一硝子って会社があってね、そこで売ってるこのワインが、僕は凄く好きなんですよ。」
「…飯島先生は、小樽出身で?」
佐々木はすっかり僕に心を開いたらしく、白ワインの一杯程度で、既に機嫌を良さそうにしている。
「ええ、実家は小樽でちょっとした商売をしています。
僕はこっちの大学に通いたくて、上京しちゃったんですよ。」
