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恋のハードル高し!!

第23章 早朝

「じゃ、何覚えた?!」


「…人はいさ、心も知らずふるさとは、花ぞ昔の、香ににおいける。」


百人一首は恋の歌が多い。
切なくて…何百年経ってても気持ちに共感する。


「紀貫之か…。」


「人の心は変わり易くあなたの思いはわからないけど、馴染みの梅の花の香りは昔のまま…。」


私の心も昔のまま…


「…変わり易いのに、自分の気持ちは変わらないんじゃ変わりにくく無いじゃんね?!」


「自分も変わったけど、花の香りは変わらないってことだろ?!あの頃の思い出が蘇るなぁって意味じゃない?」

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