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恋のハードル高し!!

第41章 恋の相談

グイッと顎を掴まれると、正面をむかされた。

涙で視界は歪んで、表情さえよく分からない私は、震える声を絞り出した。



「最近の…タクは…話も聞かずに、一方的…過ぎる。…もう…いいでしょ?!」


「何が。」



そう言って私の涙をハンカチで拭いてくれる逞は、今までと変わりない優しい手付きで、それが余計に胸を締め付けた。



「も…許してよ。タクに…何も望まないから…親友でいて。」



ピタッと止まった手から、私の顔は開放されて、私は自分で涙を拭った。

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