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オオカミは淫らな仔羊に欲情する

第23章 翌朝


 カーテンの隙間から覗く朝の陽射しに
 ふと私は瞼を開いた。


 (うち……?)


 パジャマを着ていない自分を不思議に
 思い体を起こすと、隣には昨夜の合コンで
 久しぶりに会った各務先生が……。


「へ……」


 わ・た・し……。
 自分と同じく素っ裸の各務先生が眠っている
 って事は、昨夜私……
  

「う、うそでしょっ!!」


 ばっとベットから転がり落ち
 めちゃくちゃに脱ぎ捨てられた
 二人分の衣服の中から自分の物を選別。
 胸元に抱きかかえたまましばしフリーズ

 ど、どうしよ ―― 
 私ともあろう者が昨夜の記憶、
 まるでない……。


 合コンでしこたま飲んで、酔い潰れ。
 
 帰りは各務先生にハイヤーで送って貰い ――

 それからどうしたんだっけ……?

 記憶はないが、
 理性はかなり吹っ飛んでいたような
 気がする。

 なんか、凄い事はしてないよね。

 何よりも、
 学校の元先生とこんな事になった自分が
 信じられなかった。

 私ってばこの男相手に……
 一体何を……。

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