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夜の影

第5章 鏡

【翔side】

「あっ、あっ、あっ、あああっ」

今まで感じたことがなかった、物凄い 吐 精 の 快 感。
頭の芯が痺れてるみたいだ。

股関節のところで、開かれた 脚 が ガクガク言ってる。

脚 の 間 では、まだ血がドクドク脈打ってるみたいで。





「あ、はぁっ、あぁ…」

耳の奥でジーッと音がしてる。

手も足も、躰 がどうなってるのか自分で分からない。

「良かっただろ?」

サトシの声がして、頬を拭われた。

「泣くほど良かった?」

声が笑ってる。

知るか、ばか。





躰 がズレて、寝 かされた。

腹 に付いてた俺が飛ばしたやつを拭いてくれて。
脚 の間にサトシの 躰 が入ってきた。

体重をかけないようにしてくれてるのがわかる。

触れ合う 肌 が 気 持 ち い い。

額に、目蓋に、頬に キ ス が落ちてくる。





目を開けたら、サトシはさっきより優しく見える顔で笑ってた。

イ か さ れ る 前、鏡に映ってた顔はちょっと怖かったのに。

この人、どういう人なんだろ…。

あどけないように見えるのに、綺麗な顔してると思う。

でも、時々、そぐわないような冷たさとか、醒めた感じがして。

不思議な奴。

サトシ…。

本当は、どういう男なんだろう…。

名前、呼んでみたい。





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