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my destiny

第4章 Pandora's box

【翔side】

智君とのネ ッ ト リ、じゃなかった、シ ッ ポ リ、否、シ ッ ト リ した 行為 の翌日。

5人での収録があって、楽屋に到着したのは俺が最後だった。

一緒に住んでいてもスケジュールが異なるから、俺たちが家を出るのは大抵が別々だ。

今朝は俺の方が早かったから、寝顔しか見てない。


「っす」


声を掛けて入室すると、智君以外の3人は、挨拶の代わりに、呆れたような非難めいた視線を俺に投げて寄越した。


「え?なんでだろ」


俺、何かやらかしたか?と案じながら、思わず愛想笑いを返して、智君を探す。

智君は、皆の視線より一段低い場所、ソファの上で、スマホを手に寝そべっていた。

隣に座ってるニノの背中に、靴を脱いだ足を乗せてる。

俺を見て、唇の端だけちょっと上げて笑った。

目蓋を伏せ加減に送って来た流し目が、異様に 艶 め い て 光ってる。

本人は、怠いか眠いか面倒くさいだけなのだろうが、この人のこの表情は破壊力が半端ない。


「ご覧の通りです」


松本がデッカイ目でジロリと俺を睨んだ。


「ダダ洩れ」


ニノからも追い打ち。

あ~、その、ねぇ?

原因の心当たりは流石に説明しかねる。


「って、俺のせいかよっ」

「「 うん 」」


そんな、ステレオで左右から言わなくても。


「ねぇ、大ちゃん、熱あるんじゃない?
目がいつもより潤んでるよね」


相葉君は、智君のところまで歩いていくと耳を触った。


「「「 何で耳? 」」」

「えっ!だって犬とか猫って、熱測るときは耳触るじゃん
お尻 から体温計入れると嫌がるからね!」

「「「 動物じゃねーし(笑) 」」」


お 尻 から、って、お前、爽やかな顔して何つーことを言うんだ。

当の智君は、俺たちの会話を聞いて、いつものように、ふにゃふにゃと笑ってた。





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