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my destiny

第6章 Pray

【智side】

「ずっと、いっしょに、あ…」

ああ、気持ちいい。

目がぼやけて、よく見えない。
翔君の顔に手を伸ばす。

「いっしょに、いる…」

あ、締 ま る。

翔君の動きが止まる。

「オイラもいっしょに、同じゆめ、みる…」

翔君の顔がゆがむのが、触 れ た 指先でわかる。

「…うん…」

「っ…ずっ、と」

「うん」

「いっしょに…」

「うん…」

翔君、泣かないで…。
オイラまで、つられるでしょ…?

「ふたりで、いる…」

「っ、うん…ありがとう…」

オイラの を握ってた翔君の 指 が 開 い て。
スルスルと 撫 で ら れ た。

ふふっ。
イイコ、イイコされてるみたい。

思わず笑ったら、翔君も笑ったのがわかった。





「あっ、あぁ…」

再開された動きは、早くて。
両方の 腿 をがっちり押さえられてる。

「あん、あぁ…」

いい所に 当 た る から、背 中 が反って。
声が大きくなる。

「あ、あ、あぁ…」

何か、掴まってないと。

揺れる。

揺れる。





「智、いってもいい?」

いいよ。
いっしょに、いこ?

喋れないから、うんうん、って頷くと。
翔君の動きが、激 し く なった。

「あっ、あっ、あっ、しょうくっ」

「智っ」

「あっ、あっ、あんっ、ああ!」

自分の声が、だんだん遠くなって。
そのうち視界がブラックアウトした。

翔君がオイラの上で、名前を呼んだのを聴いて。
オイラも言おうとしたんだけど。

あとは、憶えてない。








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