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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第17章 修正型電気けいれん療法*(1)

「薬も頑張って飲もうな。」





両手とお腹の拘束を外して、上半身を起き上がらせてミネラルウォーターを握らされた。





「精神科のお薬は、種類も量も多いけど心配しないで飲んで。」





私は、思わず首を横に降った。





大小、形や色は様々だけど…全部で20錠くらいある。








「全部まとめて飲む?それとも1錠づつ飲む?」





『こんなにたくさん飲めないし…』






「全部必要な薬だからね。少しづつ口に入れてあげるからアーンして。アーン」






私は、口を開かずに再び首を横に降って全力で拒否するが。






「嫌なの?」





『っていうか、どうしたらいいのかわかんなくて』






「飲ませてあげるから口開けてごらん。アーンしてごらん」







本当にどうしたらいいのかわからないでいると、桜庭先生に小鼻を摘ままれて、息ができず、口をパカッと開いたところに、指を突っ込まれた。





しかも、指2本で舌を押さえてる。






「僕の指、噛まないでね」






噛まないけど、ヨダレが。





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