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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第4章 VCG検査

「次の検査では下着を取ってもらって尿道にカテーテルを入れるんだ」





『ウソ!?』






「嘘じゃないよ」





『私の下半身を先生に見られるってこと?』




「検査だから仕方ないよね」





『ウソでしょ?』





「嘘じゃない。検査は、カテーテル排尿後に生理食塩水を限界まで注入してから自然排尿するところを撮影するんだ」





『やめて。聞きたくない。人前でパンツ脱ぐとかあり得ないから』






「きっとそういうだろうと思ってた」





『当たり前でしょ』





「でもね、とってもとっても大切な検査なんだ」





『やめて。出ていって』





「今は自分でおしっこ出せなくなってるんだよね?それってちゃんと原因つかまないとまずいよね?」





『だからって、そんなのやだっ』





「恥ずかしいから嫌なの?」





『もういい。その話やめて』






「僕はしつこいから、美優ちゃんが検査受けてくれるまで続けるよ」





『いいから出ていって。出ていかないなら私が出てく』





「恥ずかしいのが嫌ならば、カテーテル処置が終わったらすぐにみんな部屋からでて電気も消すから」





『本当に電気消してくれるのね?』






「もちろん。約束は必ず守る」





『先生がそこまで言うなら我慢する』





「ありがとう」





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