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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第35章 I love you (3)

りんたんは部屋の隅っこに寄り、ひとつ咳払いをしてから電話にでた。













「もしもし…。お疲れ様です。桜庭です。はい。」












耳をそばだてて聞いていると、私の名前が出てきた。










もしかしたら電話の相手は、脇坂先生かも。











「明日、3時に腎臓内科へ。はい。わかりました。ご本人に伝えます。」













電話越しに会釈をして、切れた。











白衣の胸ポケットに携帯電話をしまい「そういうことだから。」と、悲しげにりんたんが笑った。











「明日、腎臓内科のベッドに空きが出るから
美優は内科に戻って透析治療を受けて。」












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