
Liar × Lover
第3章 Mojito
「 俺は心月と颯斗の関係を
邪魔をするつもりは一切無いよ。
でも、悲しい顔をする心月を見たくはないし
弟とはいえ女性にそんな顔をさせる颯斗を
許せるわけでもない。
だから、自分の気持ちを
もう一度きちんと整理して
『 大丈夫 』って自信を思えるようになったら
俺のところにおいで。」
誠斗さんは落ち着いた声で
私に言い聞かせるように
一言一言、丁寧に言葉を紡ぐ。
「 …分かりました。」
「 ん。良い子だ。」
彼はそう言い、私の頭を撫でる。
ああ、私
誠斗さんに頭を撫でられるの
やっぱり好きだ……………
私に触れる彼の手が温かくて、優しくて。
なんだか凄く安心する。
