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君と僕の世界(嵐)

第3章 ♡ 雨の日の喧嘩


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和也 side


蒸し暑い夏
窓の外を見るとぽつりぽつりと雨が降っている。


これは本降りになりそうだなあ

俺は干しっぱなしの洗濯物をしまうため
ソファにもたれる重い腰をゆっくりと上げた。



和也「あ〜…めんどい…」


洗濯物は既にびしょびしょで
今からしまったところで手遅れだ。


大して降ってないくせに、
この時期の不安定な天気にでさえ
イライラしてしまう


和也「ああ…なんも上手くいかねえ…」


翔ちゃんと喧嘩してもう1週間が経つ。
お互い何も連絡してないし、
現場で会ってもプライベートで会話を交わすことは無かった。


和也「今の俺には…なんにもない…。」


楽しみだったはずの休日…。
恐ろしいほどの虚無感が襲う。


自分の身体を投げるようにして
もう一度ソファに飛び込んだ。



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1週間前 楽屋

和也「ふんふん〜♪」

雅紀「あれ〜?ニノ、めっちゃご機嫌じゃん〜!」

和也「あっ、相葉さん〜。おはよ」

これからVS嵐の撮影。
俺は珍しく一番乗りで楽屋待機をしていた。

雅紀「おはよ〜。どうかしたの?いいことあった?」

和也「えへへ〜。わかる?」

2番目にやってきたのは相葉さん。
机に重そうな荷物を置いて、俺の正面に腰掛ける。

和也「ふふ〜ん。実はね〜!来週の休み、翔ちゃんと被ったから2人で出かけることになったんだ!」

雅紀「ええええ〜!超久しぶりじゃん!やったね!」

和也「うん、さっきLINEが来たの〜♡」

多分…数ヶ月ぶり?
元からなかなか休みが被ることなんてなかったけど、最近は特に翔ちゃんが多忙すぎてプライベートでなかなか会えていなかった。
だから今からすごく楽しみだし何より翔ちゃんから誘ってくれたことが嬉しい…!

雅紀「デレデレじゃん。こっちまでニヤニヤしちゃうよ」

和也「だって嬉しいんだもん〜。あ〜早く翔ちゃんに会いたいなあ〜」

雅紀「…そういえば翔ちゃん、さっきこの階の奥の部屋で見かけたよ。」

和也「え?!ほんと?!」

雅紀「うん、でも…誰かと話してたような…」

和也「ちょっと行ってくるわ!」

雅紀「え、ああ、今から行くの?!行ってらっしゃい!」

和也(わ〜〜い!翔ちゃんに早く会える〜♪驚かしちゃお〜っと)

俺は駆け足で楽屋から飛び出した。

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