君と僕の世界(嵐)
第5章 遊園地デート
翔「んー?かずこういうの好きでしょ?」
そりゃあ大好きだよ!きゅんきゅーんってなっちゃったもん!
和也「…ああ、いや。そうじゃなくて、相葉さんだってよく気づいたね。俺最初気づかなかったから」
翔「実はさ俺、相葉くんとかずが会ったくらいにはもうそこにいたんだ。ガチガチだったかずの表情がゆる〜くなったから、あ、これは相葉くんだなって。」
和也「ええ…声かけてくれればよかったのに」
翔「他の男に連れ去られるかずも悪くないなって。」
その言葉に、俺はむすっと頬を膨らましてみた。
翔ちゃんはかわいいって、その頬をぷにぷにとつまむ。
翔「冗談だよ」
和也「知ってる」
翔ちゃんの手に俺の手を重ねればその体温がじんわりと伝わった。
…このまま時が止まってしまえばいいのに。
俺の姿が映った貴方の瞳を永遠に見ていたい。
それは俺だけが見れる、俺だけの瞳。
愛おしい
その一心で意味もなく翔ちゃんの瞼に手を伸ばしてみたが、これ以上の動作はよせと俺の中の俺が言う。
そうだ、ここは東京。
いくらひと通りのないこの道でも誰がどこで見ているかなんてわからない。
言い逃れのできない行動はしてはいけない。
その手は何に触れることも無く静かに下ろされた。
翔「触っていいのに」
和也「…やめた。」
翔「周りが気になる?」
和也「…うん。」
翔ちゃんだって気にしてるくせに
いつも俺が傷つかないように、俺を否定しない。
…だけど今日は、
なんだか違う。
その言葉は優しさよりも
本気を感じさせた。
翔「今日はそんなこといってられないよ」
和也「…なんで?」
翔「ふっふっふっふ〜〜…それはねえ」
やっぱり、なにか企んでたみたいだ。
翔ちゃんはにんまりと口角を上げ財布を取り出すと、そこから小さな紙を2枚、取り出した。
…何かのチケット…?
和也「…ん?映画?」
翔「違う違う、なんだと思う?」
和也「いや…わかんない、早く裏返してよ」
翔「驚くなよ〜!じゃーん!」
翔ちゃんはもったいぶったそのチケットを思い切り裏返してみせた。
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