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ヌードモデルは『ミス・キャンバス』になれるのか

第4章 美和の場合──バースデーヌード

例の迷える少女はヌードを承諾し、アシストなしで作品を残した。

優勝候補の美少女だけに、一同は快哉(かいさい)を叫んだ。

これで、私のサポートもあと一人となった。


生まれたままの姿で記念写真を撮る、バースデーヌード。
赤ちゃんなら成長の記録にもなるし、とにかく可愛いよね。

でも何歳までにする?

法律はともかく、本人も嫌がるよ。

プロのカメラマンが娘の成長をヌードで記録し、女子高生になっても継続した例がある。

その撮影現場がテレビのドキュメント番組で流れたという。

規制のゆるかった当時としても素人現役女子高生の素っ裸は奇跡的だった。
(ちなみにプロの父親はモノクロで残すのに、テレビはカラー)

ヌード可でエントリーした一年生の美和も、同じようにバースデーヌード継続中だという。

誕生日の夜。写真が趣味の父親は、湯上がりの娘をフィルムに残すのだ。


カウンセリングみたいなことをするために、バイト先の喫茶店に美和を呼んだのは、モデルになる数日前のことだった。

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