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ハザマ

第1章 独白

あるものはいう。 
加害者の人権を保障して被害者の人権を守らないと。 
つくづくそのように思う。 
裁判官というものは 高貴なもの人間的に人格者だと思ってはいけないようだ。 
 
そもそも裁判官になるものの経歴を見るといい。 
いろんな大学からくるだろうけれども 最高裁判所長官等トップに上り詰めてきたのはとある大学の 出身者で固められているのだ。 

自衛隊でも、 学閥というものがあって今でこそ防衛大学というこれまた学閥であろうがそういうもので占められる。 

つまり日本というものは平等だとか自由だとかそういったものになじまない閉鎖的な国なのではないであろうか。 

いわゆる勝者のための 道徳が世間一般的に 信じられていると考えた方がいいであろう。 

ともかくだ。 
俺は一つ興味深いことに気がついた。 
 
勝者のための道徳が 巧妙なものであるということは 間違いない つまり金も地位も名誉も全部独り占めしたいという一種の傲慢さがそこに太く大きく横たわっているということだ。 

つまりそこには矛盾というものがある。 

その矛盾を正論で 突いて突いて突きまくるとどうなるのであろうか。 

そうすることで化けの皮が剥がれるのではないかとも思える。 

ここでよく考えておかなければいけないのは 言い逃れをある意味助長させるというテクニックが必要なのではないかと思うのだ。 

つまり自分が正しいと思っているか価値観や道徳観というものを全くの真逆でついて行くとどうであろうか。 

私は自由と平等を愛しているから強いものは潰したいし弱い者は助けたいという価値観があった。 

そこを強いものにわざとなびき、弱いものを徹底的に潰してみるというのはどうだろうか。 

正義と正義をぶつけてみるというものなのである。

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