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妖艶乱

第2章 紅の扉



その扉を開けられるのは
将軍しかいない。


将軍が来ると
畳に女たちが並んで座り、
選ばれるよう顔を上げて迎える。


そして選ばれた女は
その屋敷の一番奥の誰にも
声が届かない襖に閉ざされた
部屋に二人で入っていくのだった。

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