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死角関係~女3男1の四角関係~

第4章 僕は何がしたいのか

『んぁあッ…ぁんッ…ぁあッ…』

『うぅッ…ハァ…ハァッ…』


部屋の壁を伝い、聞こえてくる
男女の営みの声。

もっと的確に表現するなら
隣人の平良さんと僕のカノジョが
セックスをしている声。

菜々美が僕の部屋を訪れ
呼び鈴を鳴らした時
既に僕は部屋に滞在していた。

厳密に言うなら
トイレで腹痛と格闘していた。

きっと、あれだ。

肌寒く、暖まろうと
慣れないコーヒーを飲んだせいだ。

無論、コーヒーどころか
平良さんと菜々美に
恨みなんてないけど。

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